小泉金吾さんの本
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『聞き書き 小泉金吾 われ一粒の籾なれど』
[著者]加藤鉄 編著
[発行]東風舎出版
[発行日]2007年3月
[価格]2,500円(税込)
下北半島・六ヶ所村の語り部ともいうべき小泉金吾さん(78歳)は、核燃料基地の村となりつつある、その開発用地内で、ただ一軒、移転に応ぜず今も抵抗をつづけている。この「聞き書き」は記録映画の取材を端緒として、10年以上にわたる小泉さんとの交流の膨大な録音テープをもとに生まれた。
部落の誕生から少年時代の思い出、戦争を挟んでの青春遍歴時代、農民となってから巨大開発の嵐をくぐり、反核燃へとつづく、その一貫した姿勢・意志から熱く語り出される豊富な話は、貴重な記録であると同時に、険しい人生経験から導きだされた清澄な言葉は、読む者の心の奥深いところに何かを届けることだろう。
我が道を一人孤独に冷静に、表立つことなく地道に歩んできた小泉金吾さんは、かつて壮絶な鬼を飼っていた人である。ここに私たちが記憶にとどめ置かなければならない人がいる。
そして、一人の農民の目を通して描かれる六ヶ所村の変遷史の背後にあるものを、今こそ私たちはもう一度しっかりと見据えるべき時ではないだろうか。ささやかな感銘のさざ波が読み手から読み手へと静かに広がっていく。(推薦人 土本典昭)
《目 次》
一 時代の少年
部落形成期の話
幼年・少年時代
二 青春なんか知らない
三沢時代
六ヶ所村への空襲
三 国敗れて田畑あり
百姓になる
神楽を習うこと
大工修行
四 開発という名の戦車
むつ小川原巨大開発
閉村式を拒否
墓地から知事へ
漁業補償または海盗り
五 振り返れば一人
農について
運動について
年金制度について
総括あるいは懺悔
(234ページ/写真多数)
《書評抜粋》
「現地の実態について現地のコトバでここまで正面から描いた例は、おそらく初めてのことではないかと思う」──高橋巌(『図書新聞』07/08/08)
「本書は一部始終を見届けてきた生き証人の『抵抗の記録』である。」──明石昇二郎(『週刊金曜日』07/08/24)
「小泉さんの言う[脈]とは何か、と自問しながら田に通い、わたしは小泉さんの手仕事の情景を何度も思い出すだろう」──相川陽一(『インパクション』158)
河北新報、東奥日報、朝日新聞 他で紹介される。
《付録DVD》
「長編記録映画・田神遊楽(でんしんゆうがく)」(112分/加藤鉄監督/2003年劇場公開作品)
ナ(お前)沼の神になるべし
ワ(俺)田の神になる
その気持ちでよ やるべし
小泉さん一家の稲作に励む生活ぶりを縦糸に核廃棄物に揺れ動く村人を横糸に、1995年から4年にわたって記録した傑作ドキュメンタリー! この映像作品と「聞き書き」の読み合わせによって、生き生きと鮮烈かつ立体的に人と村が迫ってきます。
「かつてあった村の生活を、小泉さんはひとりでまもっている。そのシンプルな暮らしの映像は、神々しい。」──鎌田 慧(『週刊金曜日』)
《発行所》
東風舎出版
青森県東津軽群平内町口広字水須11-158
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